ミニボン日本へ帰る

ほとんどの書類は日本出発前にできているのだが、最後に帰国10日前以内に、獣医さんに行って輸入届書FormCの臨床検査(Clinical examination)でマイクロチップを確認して、狂犬病の兆候がないという証明をもらう必要がある。帰国6日前にあたる7月15日(月)に近所の動物病院にミニボンを連れて行って、診察を受け、証明書を書いてもらった。けっこう人気のある動物病院で、獣医さんが4人もいるのだが、次から次へと患者が来ていた。休日を挟んで前日に当たる7月12日(金)にまだ最終到着地オーバニーに向かう途中の宿から電話したのだが、予定通り午前中に予約が取れて良かった。59ドル

これで裏書き以外は書類が完成したので、いったん成田の検疫に書類をメールに添付して送ってチェックしてもらう。翌日には返事が来てOKがでたので、最後に農務省(USDA)の事務所へいって担当の獣医官にFormCの裏書きを書いてもらい、更にFormAとFormCの全ページにうきぼりの公印を押して日付を入れてもらう。狂犬病の抗体価も裏書きしてもらうならば、121ドル、いらないならば38ドル、事前に日本の検疫で抗体価を承認してもらうわけで、いらないかと思って、Money orderかcheckを用意するようにと事前にもらった書類には書いてあったので郵便局で38ドルのmoney orderを用意したのだが、いってみたら121ドルの方だという。クレジットで支払うことができてよかったが、クレジットが使えるのならあらかじめそう言って欲しかった。money orderの方は日本に荷物を送るのに使えたからよかったけど。

ちなみにこの農務省の裏書きも2日以上前に予約をすることになっている。たぶん担当の獣医官が常にいるわけではなく、他の仕事もやっているためだからだろう。しかし時間まで指定して予約した割には、行ってから鍵のかかったドアの外で電話をしてから30分以上まったく音沙汰がない。たっぷり40分くらいたってから再び内部に催促の電話をして更に10分くらいしてやっと係官が来る。その後担当の獣医官と思われる人が書類の確認に来て、やっとすべてが終わった。

裏書き、公印捺印をした書類を再び成田の検疫に送って最後の確認。
臨床検査が帰国の10日前以内くらいとなっていて、獣医さんも農務省もすべて予約が必要で、その間に日本の検疫に間違いがないかチェックしてもらうので、とにかくすべてがスムーズに進むかどうか、失敗してミニボンが入国できなかったらどうしようと、心の安まる暇がなかったが、なんとか無事に終了。

ここまではニューヨーク州オーバニーにいたのだが、前日にニューアーク国際空港近くの宿に移動する。行きに泊まったのと同じホテルだ。UA79便は11時05分発なので、朝早くに起きて、ミニボンと少し遊んで排便排尿を確認し、移動用のバッグに入れてレンタカーで空港へ向かう。最後のホテルには猫砂、あまった餌、さまざまな猫グッズ、猫トイレまで大量に不要物を置いてきたので「ごめんなさい、全部捨ててください」とメモを残してチップを多めに置く。

ここで最後の関門。猫のアメリカ出国自体は何の手続きもいらないのだが、空港のセキュリティチェックでバッグをX線に通す必要がある。猫はかごから出して、抱いて金属探知機のゲートをくぐる必要がある。チェックはどこも長い行列ができている。なるべく静かなところと一番端のゲートへ行く。恐がりのミニボンだが、セキュリティチェックの手前でかごから出したときは、興奮したのか妙にキョロキョロ落ち着かない。うっかり逃げられるとこちらは自由に動き回れないので、一番緊張する場面だった。捕まえやすいようにベスト型のハーネスを着せておいたのだが、リードは慣れてないので絡むかもしれないとつけていない。ゲートでは人間も靴まで脱いで調べられる。セキュリティゲートには2種類あって、啓子は回転ドアのような機械に入って両手を挙げてぐるりとドア状の機械が回ってCTスキャンのようにチェックされる厳しい方に入ったが、ミニボンを抱いている夕志は従来の金属探知機ゲートを通るだけですんでなんとか無事終了。車いす用のトイレで、ミニボンのベスト型ハーネスをはずした。

飛行機はほぼ予定通り出発、ミニボンはまた座席の下だ。フライト中にまた一度トイレでようすを確認する。13時55分成田に着陸。13時間50分のフライトだった

空港で荷物を受け取って、同じフロアにある動物検疫のカウンターで入国検疫届出受理書、および行きにもらった出国検疫の書類本体とコピー(アメリカ入国ではこの書類は見せただけで返してくれたので)を出して、別室でミニボンを出して、マイクロチップの確認と口の中やお尻をチェックされた。

空港からはレンタカー。まずコンビニで猫砂を買おうと思ったのだが、空港周辺にコンビニがない。成田の町に向かう途中で一軒見つけたのだが、猫砂は置いてないという。結局スーパーで購入して、ミニボンにトイレをさせる。

3時間ほどのドライブの後、無事帰宅。

ミニボンアメリカへ行く 出発当日